4月に掲載された記事なのですが、これを読んで「マジですか?」と驚愕したのでご紹介します。
マイクロ宇宙船構想
もうこれは、まるでSFの世界です!
しかし、実現へ向けて1億ドルも投資されているようで、近い将来、現実のものになりそうですね。
地球から発射するレーザーを推進力として、クレジットカードより小さいマイクロ宇宙船を飛ばす。凄い事です。
しかも飛ばす先はケンタウルス座アルファ星という太陽系に最も近い恒星系です。
確かに考えてみたら、宇宙船は必ずしも大きくなくても良いのですよね。
「ナノクラフト」と名付けられた、このマイクロ宇宙船は
・カメラ
・小型光子エンジン、燃料
・ナビシステム
・通信装置
等を最低限の装備として搭載するそうな。
ってか光子エンジンって何やねん??
検索してもヒットしなかったので、まだ研究段階で一般的ではないのでしょうね。
基本的には「発射台」から発せられるレーザーで推進する訳ですから、 目的地付近に着いてからの移動に使われる程度ですかね?しかも機体が軽ければ出力は小さくて済む。光子(光)をレーザーの様に発射して推進力を生む装置でしょうか?
約20年をかけて到達
太陽系に一番近いと言っても、約4.3光年・・・。つまり、光の速さで進んで4.3年かかる距離です。現在の人類の技術では光の速さで移動することはできませんが、このマイクロ宇宙船は光の速さの5分の1で飛ぶことができるので、約20年の時をかけて対象に到達することになります。
それにしても、実際にケンタウルス座アルファに到着してカメラで撮影したとしても、そのデータが地球に送られてくるまで4年・・・。スケールの大きな話ですよね。
でも、1つ気になることがあります。
レーザーでズドン!と飛ばすってことは、宇宙船の移動は直線的ですよね。対象の星に標準を合せる訳で、その間にある障害物に衝突しないとも限らないですよね?
宇宙は真空でスカスカと言えども、火星と木星の間にはアステロイド・ベルト(小惑星帯)もありますし、大丈夫なのでしょうか?
小惑星帯に関しては、おそらく軌道計算してすり抜けられるタイミングを計算するのでしょうが、未知の小天体にぶち当たる可能性もありそう・・・。
まぁでもクレジットカードより小さい宇宙船ですから、確率的に「まず当たらない」と考え、万が一何かに衝突したら、それは「運が悪かった」と考えるのでしょうか?
ケンタウルス座アルファとは?
ケンタウルス座とは、日本では沖縄県の一部など、南の方で見える星座です。その中で1番明るい恒星がケンタウルス座アルファです。恒星とは太陽のように自ら燃える星のことです。そしてさらにケンタウルス座アルファは恒星が3つ連なっている3連星なのです。
3連星って男子にとっては気になるフレーズですが、それは置いといて・・(笑)
で、何故この星を目指すのか?と言うと地球から一番近いからもありますが、なんとこの星には「地球とほぼ同じサイズの惑星」が見つかっています。残念ながらこの惑星は恒星(3つのうちの1つ)に非常に近いため、生物はいないと言われています。
しかし1つ惑星があるなら、見つかっていないだけで他にもある可能性はありますし、それが「生命が生育できる場所」にあるかも知れません。その星を探すのが一番の目的なのではないかと思います。
ちなみに「生命が生育できる場所(星)」は近年ではハビタブルゾーンと言われ、現在研究が進んでいる分野です。生命が生まれ、そこに生き続けることが可能な条件に関して、シミュレーションなども駆使しているようです。
ハビタブルゾーンについては、また今度、詳細をご紹介したいと思います。
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