【補足説明】残業問題を考える:こんな上司に要注意part2 ~時間観念の無い上司~
先日は「時間観念の無い上司」について書きました。
そこでは「未熟な私には対処法が分からない」と書いてしまいました。しかし、それはあくまで自分以外の誰かが被害に合うのを防ぐ場合であって、考えてみたら自分自身はある程度の対処をしていました。
補足として、ここで紹介しようと思います。でもそれは、誰もが可能なものではなく、条件付きの対処法なので御注意下さい。
時間観念の無い上司への対処法
以前お話しした「業務時間外なのに命令する上司」への対処法です。
1.ハッキリと、丁寧にお断りする(「やらない」ではなく「後でやります」)
時間観念の無い人は、昼休みであっても何も考えずに仕事の事を話し始めます。あるとき、私が食事中(コンビニ弁当を机で食べてた)にも関わらず、仕事のことに関して話しかけてきた上司がいました。本来なら、話だけでもイヤですが、まぁ黙って聞いていました。すると過去の書類を確認するような流れになってきて・・・。え?今かい?と思ったけど、今やるような流れだ(笑)
そこで私から、ひとこと。
私:「あの、すみませんが、お昼休み終わってからでも良いですか?」
上司:「あ!ゴメン!そうだね。じゃ、午後にお願いね。」
時と場合によりますが、ハッキリ言うのも手です。ただし「丁寧に言う」のが鉄則ですが。
でも、さらに前提条件があります。この場合の条件は以下のとおりです。
〇条件1:上司が基本的に「良い人」であること
上記の上司は仕事熱心な「天然さん」であって、基本的に良い人です。仕事熱心だけど天然なので、昼休みであることを忘れて話しかけて来たんですね。そして良い人なので、こちらが言うことに対し、素直に聞いてくれます。
ある意味、上手く教育していけば「良い上司」に生まれ変わるかも知れません。
〇条件2:上司と私の関係性が良かった
これは「仲が良かった」ということではありません。以下の背景がありました。
・この上司は実は「生え抜き」ではなく、中途採用で入社した人だった。よって会社のことを良く分かっておらず、私に頼る部分が多かった。
・当時の私自身が既に中堅社員で管理職の1歩手前であり、仕事を独力で実行する実力を身に着けていた。それと、ある分野では、この上司を上回る能力を持っていた。
という背景がありました。いくら良い人でも、「入社したての新人」に言われたら、面白くなくて逆効果になったかも知れません。ですので、ある程度「上司に認められる」ことも重要です。
しかし逆に「良い人」でなければ私に素直に頼ってくれないでしょうし、私の実力を認めてはくれなかったでしょう。ですので、その人を良く観察し、どのようなタイプか事前に見極めておく事が重要です。
2.先手を打つ
上記の「仕事熱心な天然さん」ではなく、先日お話しした管理職Bのように「時間外だろうが仕事するのだ」的な上司の場合は、先手を打つのが必勝パターンです。
彼の様なタイプは「とにかく仕事してくれれば良い」のであって、それは時間外にやらずとも良いのです。重要なのは、彼がその仕事について時間外に思いついてしまったために、時間外に指示してしまっていると言うこと。
そして「言ったからには、今やってよ」と言う思想の人だと認識することです。
と言うことで、私が実践したのは以下のとおりです。
①まず上司が抱えている案件の中身をチェックしておく。
②その中で自分に頼みそうな仕事をピックアップしておく。
③その仕事の締切(予想)に余裕を持ったタイミングで、自ら「〇〇の仕事、私がやりましょうか?」と提案する。
④このタイプは、まず提案を受け入れます。「おお!そうか!ありがとう!」と。
⑤そこですかさず、「来週後半までにやれば良いですよね?」と、期日を提案します。もともと日程に余裕がある中での提案ですので、まず受け入れてくれるハズ。期日までに終わらせれば良いので、あとは定時に帰ろうが文句は言われません。
ただし、重要な注意点!それは、たまに途中経過を報告し、
修正事項を事前に指摘させておくのが重要です。
このタイプの上司には、期日ピッタリに提出すると
「修正を夜遅くかかってでもやらされる」
ハメになるので、事前に修正事項を引き出し、その修正も含めて期日までに完成させ、提出するのがベストとなります。
しかしこれも、自分自身がある程度仕事内容を把握しておくなど、それなりに高いスキルを持っておく必要があるので、注意が必要です。
ただ考えようによっては「自分が頼まれるであろう仕事を事前にリサーチしておく事」は非常に重要で、自分自身のマネジメント能力を磨くことが出来るので、今すぐ実践できずとも、常に心がけておくことをお勧めします。
終わりに・・・
以上のように、時間観念の無い上司に振り回されないためには、ある程度、自分の能力も高めておく必要があります。ですので新入社員とかアルバイトさんなんかは、なかなか対抗できないかも知れません。
やはり、全ての管理職に時間観念を持ってもらう・・つまり、
時間観念の無い管理職を撲滅する
のが一番良い方法だと思いますが、個人の力では限界がありますね。
だからこそ、こう言ったブログを通して考えを共有する人を増やしていく手段と言うのが、とても大切なのだろうと思います。