便利になったけど、逆に大変になってしまった現代社会 ~フランスの「勤務時間外の仕事メールやめましょう」法案~
非常に興味深い記事を見つけたので、紹介させて頂きます。
便利になったけど・・・
私の仕事は事務所でデスクワークすることもあれば、外を回る場合もあります。事務所にいれば問題ないのですが、外回りで車を運転している時なんかは「どうにかならないのかな?」と思うことが良くあります。
携帯電話って、確かに便利なんですけど一方ではビジネスマンをかえって忙しくさせているという困ったツールでもあります。
車を運転していると、携帯に良くメールが来ます。メールは概ね、常に会社にいる事務系社員からのもの。内容は主に顧客からの問い合わせに関するものなので、どこかで車を停めてメールチェックすることになります。するとだいたい、こんな内容。
「取引先の〇〇さんから電話がありました。電話してください。」
しょうがないので、とりあえず電話してみます。すると、とてもじゃないけど、出先で手元に資料も何もないのに答えられる案件ではありません。そのことを丁寧に説明すると、
「そりゃそうですよね。特に急がないので、明日でも構いませんよ。」だとさ。
思わず、「ホワイ?ジャパニーズピーポー!!」と叫びたくなりました(笑)
これについては以下の問題があります。
①事務系社員は「要件」を聞くこと!「担当者に即まわして責任回避でオッケー♪」なんて考えちゃいかんです。
②顧客の皆さんも、急がないなら「明日またかけ直します」と言って下さい。それと要件も伝えて下さい。
が、さらなる背景として、事務員も顧客も「携帯電話があるおかげで、いつでもどこでも担当者がつかまる」と安易に考えてしまっているのが問題なのでしょう。
そして世の中のもっと進んでいる会社では「出先でも対応できるように」ノートパソコンが配備され、揚句として帰宅後や休日までも仕事するハメになります。
実際にメンタル不調者が出ましたよ
記事では「従業員の健康に与える悪影響が懸念されている」と書かれていましたが、私の知人で実際にメンタルヘルスの不調をきたしてしまった人がいます。夜中でも早朝でも休日でもお構いなしに電話が来て「一時も気が休まる暇がなかった」そうです。非常に気の毒でしたが、今は無事に回復されて何よりです。
また記事の中の、以下の一文に非常に共感しました。
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これは、単に労働時間外でのメールを禁止する以上の問題です。メールはコミュニケーションのための手段に過ぎません。本当の問題は常に多くのことを求められる社会、常に競争相手より優れていなければならない社会なのです
原文まま
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そうですね。携帯電話やEメールで便利になることそのものは問題ではありません。やはり使う側の人間に問題があるのです。
「時間観念の無い上司」にも言えることですが、
相手の時間をリスペクトするという気持ちを持つことが大切です。
みんながそれだけ気をつければ、もっと生きやすい世の中になるのではないでしょうか?