興味深い記事を見つけたので紹介します。
確かに、その通りと思うところはあるのですが、私にはピンと来ないという印象です(^^;
著者の方、スミマセン・・・・。
ホワイトカラーに時間管理はそぐわない?
第二次安倍政権になって再び「ホワイトカラーエグゼンプション」が取りざたされるようになりました。
別名「残業ナシ法案」と呼ばれてますが、私は100%反対とは思っていません。
言わんとする意味については理解できますし・・・。ただ、現状の日本に導入するにはどうだろう?と思います。だって日本企業と、それを牛耳っているオッサンたち(おじいさん?)が「ホワイトカラーエグゼンプション」を真の意味で使いこなせる能力を持ってるとは思えないからです。
ホワイトカラーエグゼンプションとは、「一律に時間で成果を評価することが適当でない労働者の勤務時間を自由にし、有能な人材の能力や時間を有効活用する」を趣旨としており、日本では未導入の制度です。
つまり、創造性・企画力を要するような、「能力」を駆使して利益を生み出す仕事をしている社員について、「時間に捉われない給与形態にしよう」というと分かりやすいです。上の記事でも、その様な趣旨で捉えているようです。
私自身は、それが本当の意味で現実になるのであれば、別に何とも思いません。
ただ、現在の日本に導入するには、時期尚早と思います。なにせ、まだまだ日本企業の「成果に対する適正な評価能力」が成熟していないのが現状だからです。
この記事に賛成できないこと
上の記事で言ってることは、確かにもっともなんですよ。表面上は。
ただ私が非常に気になる点が2つあります。
まず「非定型業務は時間では測れない」というもの。
一見、正しいように聞こえますが、私は間違っていると思います。
例えば一般的にホワイトカラーと言われているような職種の中で定型に近い仕事もありますよね。例えばデータ入力や計算処理などのデスクワークです。でも、そういう仕事だって、厳密には時間では測れません。やはり集中力の有無に左右されます。
それが一点目。
次に「集中力を維持するためには睡眠が大切だ」というもの。
あ、いや、それはその通りですけど・・・。
でも忙しい人って、眠れないから困る訳ですよね?そういう人に「寝ればいいじゃん」って、解決になってないです^^;
それと・・・
睡眠は集中力を得るために必要ではありますが、十分な睡眠をとったとしても、必ずしも集中力は発揮できませんよね?
まぁでも、そのことについては、また別の機会に書きたいと思います。
そもそも集中力を評価できるのか?
確かに、単純な時間管理だけでは限界があるとは、私も思います。
ただ「時間管理」ですら、まともに出来ていないのが今の日本の管理職の悲しい現状です(全員とは言いませんが)。
まぁそれは置いておいて・・・
では、集中力を評価するとすれば、どうしたら良いと思いますか?
そもそも「集中力」を客観的に評価する手法ってありますかね??
少なくとも、今の私には思いつきません。
であれば、分かりやすそうなものを指標にして測れないか?と思い、式で表してみることにしました。
色々と考えてみたのですが、集中力って「速度」みたいなものだと思えませんか?
例えば同じ車で、同じ距離を走ったとしても、速度が速ければ早く着きます。
それと同じように、同じ分量の仕事をしていても、早く終わる人がいます。
ただ、これは単純に「速度=集中力」とも言えない。能力の違う2人が同等の集中力を発揮したからと言って、同じ速さで仕事は終わらないですよね。
すなわち「速度=能力×集中力」と表せそうです。
と言うことで、仕事と集中力の関係を式に表してみましょう。
まずは、速度を式に表してみます。
速度=距離/時間
これを「仕事」に考えると、距離は売上高(仕事量)に置き換えられると思います。また上では「速度=能力×集中力」と考えましたので以下の式が成り立ちます。
能力×集中力=売上高/時間
普通の方程式のように、「集中力」を解くと
集中力=売上高/(時間×能力)となります。
結論!集中力を評価する手法は???
すなわち集中力とは、売上高(仕事量)を時間・能力で割れば導き出せます。
と、言う事は・・・ですよ。
売上高は明確に分かります。かけた時間も、タイマーで測れば分かります。
問題は「能力」です。
日本では「能力給=年功」ですよね、まず間違いなく。
もちろん、日本企業の中でも先進的な企業では、能力主義を採用している企業はあるみたいです。
しかし大部分は「年功序列」ですよね。納得いきませんが。
もう、ここで行き詰りました(笑)
つまり、日本企業が真の意味で「能力」を評価できていない以上、「集中力」で社員を評価することはできません。
時間だけに着目する評価も問題ですが、「能力」を正当に評価するシステムが成立しなければ、「集中力で評価」なんて夢のまた夢ですよ。
やっぱり、まず実現させるなら、ストップ・ザ・年功序列ですね!
まぁ上の式が合ってるかどうか?という問題もありますが(笑)
もし、なるほど!と思って頂けたら、読者ボタンを押して貰えると嬉しいです(^^)