私たちは星のカケラで出来ている!僕も君も星の王子さま、王女さま?
131億光年の距離にある銀河から酸素が観測されたそうです。
以前もお話ししましたが、天文学で使われる「光年」とは、光が1年かけて移動する距離です。つまり、この記事で紹介されている銀河は、光が131億年かけて地球に到達したために見ることができます。
そう、131億年前の光から酸素が観測されたという事は、その時に既に酸素があったという事です。
ビッグバンが起こったのが138億年前と言われていますから、その7億年後には、既に酸素があったのですね。
え?それがなんだって?(笑)
今から順を追って説明しますね。
太陽は核融合反応で燃えている
宇宙の誕生直後は、大部分の水素とわずかなヘリウムでできていました。それらがあちこちで集まって、星が誕生します。
自ら燃える星である「恒星」は、身近なところでは太陽ですよね。
もちろん太陽も水素を主成分としていて、何せ物凄く大きいですから、重力がとっても大きいんですよね。中心部分なんて、どんでもない力でギュウギュウ詰めにされています。
身近な例えで言うと、ご飯を握ると「おにぎり」になりますよね?でも、もっとスゴイ力でギュウギュウに握ると、コメとコメが潰れてくっついちゃいますよね。
それと同じように、太陽の中心部付近では水素と水素がくっついて、ヘリウムがつくられ、その時にエネルギーを発します。
これを核融合反応と言います。太陽は核融合反応で燃えているのです。
そして水素が核融合してヘリウムが多くなってくると、今度はヘリウムが核融合反応し、ベリリウムがつくられます。
(※ちなみに太陽の大きさではヘリウムの核融合反応までは起きないと言われています。)
物凄く大きな恒星では核融合でつくられた元素が核融合を繰り返し、様々な元素をつくることになります。
そうやって最終的には、鉄までがつくられます。
また鉄よりも重い物質は、星の最後「超新星爆発」によってつくられると言われています。
つまり、こういった「星の営み」が宇宙誕生から7億年前には、既に始まっていたという事なんですね。
私たちは星でつくられた元素でできている
私たち人間は様々な元素でつくられています。骨はカルシウム、血液には鉄が含まれ、肉をつくっているタンパク質は炭素などでできています。
もちろん、人間以外のあらゆる物質は元素でできている訳です。
そう、つまり私たちはみんな、星のカケラでつくられているのです!
そう考えると、何だか凄いな~と、ロマンを感じませんか?
※ザックリと説明したので専門家にとっては「厳密には正しくないぞ!」という意見もあるかもしれません。ご了承ください。
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