みなさんは「テラフォーミング」と言う言葉を御存じでしょうか?
世界的に増え続ける人口、それによって懸念される食料・水・資源の枯渇問題。その打開策として考えられているのが「他の惑星への移住」です。
「機動戦士ガンダム」ではスペースコロニーが数多くつくられ、また月に大きな地下施設をつくったり(グラナダ)、小惑星をくり貫いて中に基地をつくったり(ルナツー、ア・バオア・クー、アクシズなど)して、そこに多くの人々が移り住んでいます。
現実の話でも、今ではアメリカ、ロシア、日本、カナダ、欧州宇宙機関で共同運用している国際宇宙ステーションがあります。国際宇宙ステーション - Wikipedia
国際宇宙ステーションが現実に存在することを考えると、スペースコロニーは実用化しそうな感じはします。しかし、その問題は「結局、資源(食料や水)は地球に頼ることになる」ことです。
やっぱり、1つの星が丸ごと住めるようになる方が、人口増加問題を解決するには良い方法だと思います。
テラフォーミングとは?
しかし人類はまだ、月にしか到達したことがありません。おそらく将来的には月に基地を建設することにはなりそうですが、月をまるごと住めるような状態にはできないでしょう。
なぜなら現状の月では、あまりにも地球とは環境が違い過ぎるからです。
惑星を改造すると言う壮大な計画を実現するにあたり、我々人類には、まだまだそこまでの科学技術はありません。であれば、なるべく地球に近い星を地球のように創りかえる方が、より現実的ですよね。
そこで白羽の矢を立てられているのが「火星」です。
テラフォーミングとは、「他の星(地球のように岩石でできている星)の環境を地球そっくりにつくりかえること」です。
宇宙開発を考えた場合、地球人にとっての当面の目標は「火星をテラフォーミングすること」であろうかと考えられます。
あ、ちなみに今流行っている週間ヤングジャンプの漫画である「テラフォーマーズ」はまさに、この言葉に由来しています。物語は火星を地球のような環境にするために、火星へ「苔とゴキブリ」を送り込んだ事から始まっています。一応、引用したので商品紹介をば・・・。
火星ってどんな星?
では火星はどんな星なのでしょうか?
太陽系第4惑星で、地球より1つ外側を回っている星です。直径は地球の半分で、表面積は1/4です。しかしそれは地球の陸地の面積とほぼ同じです。重力は地球の40%で大気も薄く、気圧は地球の1/100程度で気温もマイナス50度ととても寒い。現状では宇宙服なしでは、まず生きられません。
しかし火星ではかつて、「液体の水が存在していた」と言う事は分かっています。そして現在では北極に「極冠」と呼ばれる「水の氷」があることは知られています。
探査機オポチュニティーの活躍
そして今は実際に探査バギーが送り込まれ、火星上を縦横無尽に走り回り、様々な調査が行われています。初代は「オポチュニティー」で、今は「キュリオシティー」が活躍しています。
探査バギーの火星風景画像を始めて見た時、もう「うおおおお!」と叫んじゃいました(笑)
※NASAの画像
これを見ると、植物が無いだけで、まるで地球のどこかの風景の様です。
実際、探査機の調査によって、火星にかつて液体の水があったことが判明しています。
この様な画像を見ると、確かに住めそうな感じはしますね。
火星地球化計画
人類が火星に住むには、何が足りないのか?と言えば「気圧と気温」です。どうにかして今よりも二酸化炭素の濃度を高くして、気圧を上昇させれば、気温も上昇します。気温が上がれば地下に眠っている氷が融けて水が出ます。そうなれば、例えば地球から高山植物でも持って行って植えれば、育ってくれる可能性が高まります。
植物の呼吸によって酸素が放出されますし、その濃度が高まれば、人間も宇宙服なしで暮らせる可能性が高まります。
火星をテラフォーミングするにはどうするか?について、もし興味がありましたら、是非、竹内薫氏著作の「火星地球化計画」を読んでみてはいかがでしょうか?
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