九州で記録的大雨 【九州豪雨】による土砂災害発生 ~大雨の時に注意して頂きたい3つのこと~
九州では20日から21日未明、21日から22日にかけて相次いで豪雨が発生しています。
被害は福岡、長崎、佐賀、大分、熊本等、広範囲に及んでいます。
この豪雨災害によって亡くなられた方々には謹んでお悔やみを申し上げると同時に、非難を余儀なくされている被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
豪雨の時に注意して頂きたいこと
報道等で確認されていると思いますが改めて注意喚起させて頂きます。
①道路の冠水
まず、豪雨の時に気を付けて頂きたいのは「道路の冠水」による被害です。ニュースでは真っ先にその映像が出たりしていますよね。
特にアンダーパスなど、低まったところへ行くのはやめましょう。これまでも車ごと大水に飲み込まれて亡くなられた方がいらっしゃいます。
②河川堤防の決壊
それと、遅れて発生する可能性があるのは「河川堤防の決壊」です。一般的には、川の水が増水して堤防を溢れた直後に堤防は決壊します。これは川の水が堤防を越えて流れることにより、その部分が削られて水みちをつくるため、より河川水がそこを集中して流れるため、一気に侵食が進むために起こるのです。ですので、河川の近くにお住いの方々は、自治体からのエリアメールに注意して川が溢れる前に避難してください。溢れたらあっという間です。
③土砂災害
自分の家に裏山がある場合や、すぐ近くに川や沢がある場合は土砂災害に注意してください。例え小さな沢でも土石流は発生する危険性があります。いや、土石流は小さい川程危険と考えても良いです。
特に土砂災害の場合は、被害は遅れてやってきます。今回のように2~3日をかけて断続的に豪雨が発生している場合、1日目が大丈夫だからと言って、2日目、3日目は大丈夫という保証はありません。むしろ土砂災害の場合は2日目や3日目、あるいは雨がやんだ後の方が危険です。
自治体の指示にしたがって、速やかに避難して下さい。「自主避難」であっても非難するに越したことはありません。
特に熊本県では土砂災害に要注意
実はもともと、九州は雨が多い地域です。東日本、特に東北と比較すると倍くらい違います。
東北地方ですと、1日で150~200ミリも降れば、あちこちで山が崩れます。しかし九州では1日400ミリを超えると、やっと何箇所かが崩れる程度なのです。
これは九州の地盤が強いなどと言う事ではなく「もともと昔から雨が多いので、弱い山はとっくに崩れ、比較的強い山が残っているから」なのです。
しかし事情が変わりました!
それは「熊本地震」が原因です。御存じのように、熊本県で地震によって多くの山が崩れました。そして崩れなかった山であっても「かろうじて崩れなかった」だけで「崩れる寸前まで追い詰められている」山があるからです。
残念ながら見た目で区別はできないので、ほぼ全ての山が今までより弱くなったと考えて下さい。
ですので熊本県の方は特に、昨年までの感覚で「このくらいの雨なら大丈夫」とは思わないでください。
家の裏が山だったり、川や沢の出口付近に家がある方々は、特に注意が必要です。
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