SHIINBLOG

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仕事とか科学とか

労働問題や面白い科学の話題について書き綴ります

「ダメなものはダメ!」と言われて従う日本人は戦時中と変わらない

早いもので2017年になって1ヶ月が過ぎようとしています。2月になる前に記事を1つアップできてよかった・・。本年もどうぞよろしくお願い致します。

これからは週に2~3記事は頑張って書きたいものだ・・・・。

 

 

さて、年末に取り上げたTBSの番組である「好きか嫌いかいう時間」。

 

www.tbs.co.jp

 

12月末に取り上げられた議題のうち、私が非常に問題視したのが以下の議題に対する出演者のやりとりだ。

 

薬物に対して理由は教えず「ダメ」と禁止する日本

 

 これに対して「好き」と答えたのが坂上忍古田新太(※敬称略)。「嫌い」と答えたのがブラマヨ吉田、弁護士の住田裕子、りゅうちぇる(※同じく敬称略)。といった状況だったと記憶している。

まずは「好き」側が意見を言う展開で、坂上忍の「だってダメなものはダメなんだから!」という、彼のキャラ通りの物言いから始まる。詳細は忘れたけど、その後に一般参加者の大学生(だったと思う)が自分の意見を言い始めた。要約すると、以下のような意見であった。

 

理由を詳細に教えられない方が、自分にとっては非現実的なイメージが大きくなり、「自分とは関係ないもの」と考えて手を出そうとも思わなかった。自分にとっては全く身近ではないし、逆に詳細を教えられる方が、身近に感じてしまう怖さがある。

※ジオジオの記録から要約

 

 私は正直、この意見を聞いて、彼には申し訳ないが「世間知らずのお坊ちゃん」のような印象を受けてしまった。彼にとって薬物が身近ではないのは、その様な環境を自ら(自然に)避けていたからに過ぎないのではないのか?決して「詳細を教わらないから身近ではない」とは言えないのではないか?ともどかしい気持ちになった。

 

それに対し、ブラマヨ吉田が以下のように反論する。

 

イヤ、現実に身近にある。大阪の〇〇あたりでは、普通に売ってるのをよく見かける。

自分の場合、テレビの中途半端な説明からでは「何か知らんけど気持ちええらしい」くらいのイメージしか持っていなかった。その様な人間が、売っているのを見かけて簡単に手を出してしまうかも知れない。

※ジオジオの記憶から要約

 

うん!そうそう、その通り!私が言いたかったことを言ってくれた。素晴らしい。

実際、私なんかも大人になって飲み歩くようになり、飲食店関係者とちょっとした知り合いになると、そういう「危ない情報」を聞くようになった。実際に関係者(売人や中毒者)と直接対面したことは無いにせよ、「あそこの個人経営のカラオケ屋が売っているという噂を知り、怖くて行かなくなった」とか、「中学の先輩が薬物に手を出してるのを知り、縁を切った」などと言う話を聞いたことがある。

東北の地方都市でもそうなのだから、東京や大阪等の大都市では、行くところに行けば、かなり高確率で接触できると思う。

 

そして今度は「嫌い」側の一般参加者が意見を言い始める。外国人からの意見が多く、みな「何故ダメなのか、理由を教えて理解してもらうことが重要だ」と口々に言う。

実際のところ、外国と日本ではそもそも「薬物の汚染度」が全く違っており、日本の薬物汚染率は低いらしい。

だからと言って、薬物の危険性を詳細に教えることなく「ダメなものはダメ」と、謂わば「頭ごなし」に禁止するのは、決して良いことではない。「理解することの重要性」を訴える外国人たちの方が、私には「非常にまともな大人」と感じた。

 

そして、このやり取りを見ているうちに感じた「違和感」が、だんだんと頭の中で具体化していく。理由の詳細も知らずに、「国が禁止している」と言う理由だけで従う日本人。これって、とんでもなく恐ろしい国民性なのではないか?と・・。

議論も最終段階に入って、いよいよその怖さが大きなものになった。

 

薬物に手を出した側を「被害者・病人」として扱い、薬物依存から救済する必要があると言う意見を聞いた坂上忍が、以下のように一喝した。

 

「あ~、その種の意見、俺は全く受け入れられないんだよね。だって犯罪者だから!

 

これを聞いて愕然としたと同時に、私の杞憂がより現実味を帯びてきた。

坂上忍さん、あなたがどれだけ「恐ろしいこと」を言ったか、自分で分かっているのだろうか?

 

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国が禁止したものに違反した人間を「犯罪者」と一方的に糾弾する姿勢は、戦時中に共産主義者を「赤」と呼んで迫害した人々を彷彿とさせる。

もちろん国に所属する限りは、その法に従わなければならない。

ただし「その法律が正しい」のが前提条件だ。

理由の詳細は説明されず、「ダメなものはダメ」と禁止する法律に黙って従い、違反した人間を「犯罪者」と糾弾して迫害する。国にとって、これほど扱いやすく、便利な人間はいない。しかし、その様な国民が大多数を占める国は、やがて国(権力者)の暴走を抑えられなくなり、破滅する。

日本はつい70年くらい前に、その様な失敗をしたばかりではないのか。日本人は結局のところ、何も成長していないのかも知れない。

 

そういえば「校則」に関するこんな記事を読んだばかりだった。

 

www.gloriousblogger.net

 

私自身は「大人しく従った」と言うよりは、校則を破るような行為(髪を染めるとか)に興味がなかったので何も考えてなかった。考えてみれば校則を真面目に読んだこともなかったくらいだが、確かに、上の記事を読んで「なるほど」と思った。

日本人は知らず知らずのうちに、学生の頃から「上からの頭ごなしを鵜呑みにして黙って従う」と言う国民に育てられているのかも知れない。

思えば、ブラック労働に従って過労死してしまうのも、その様な国民性から来るものだとも言えそうだ。

 

やはり物事に対しては「理由を考えて理解する」ことは非常に重要だ。国の方向性(審議されている法案や、外交問題等)に対し、「なぜ?どうして?」と考えなければならない。「ダメなものはダメ」と頭ごなしに言われ、黙って従うようであれば、私たち日本人は再び、あの過ちを犯すと言うことを忘れてはならない。

 

 

最後に、薬物中毒者を「被害者・病人」と捉えて救済すると言う姿勢は、私も賛同する。その人その人に様々な背景があり、やむを得ず手を出した人もいるだろうし、自分の意思とは関係なく依存者にさせられた人も大勢いるそうである。その様な観点から、薬物に関する報道の在り方を見直そうと言う動きがあることを紹介したい。

 

www.excite.co.jp

荻上チキ氏を筆頭とする取り組み。この様な取り組みの1つ1つが「同じ過ちを繰り返さない日本」をつくっていくと信じ、私も応援していきたい。