喫煙行為について考える
以前、遅刻と喫煙休憩について記事にさせて頂きました。
そしてまた最近思うところがあり、以下の記事を見つけました。
これは昨年の記事なのですが、全面禁煙にしている企業が23.7%もあるんですね。結構驚きです。
でも一方では「喫煙制限を設けていない」職場が7.4%あるそうです。禁煙にできない理由の1つは
「来社する取引先の従業員などが、自社で喫煙するため完全禁煙にできない」
とのことですが、取引先の会社は「禁煙・分煙」の可能性は高いですよね(78.9%ですから!)。であれば、その人がいわゆる「大人」であれば、「タバコ吸ってもよろしいですか?」の1言くらいあっても良いと思います。また「すみません。弊社も分煙化しましたので、喫煙所で吸って頂いて良いですか?」と言えば分かってくれそうなものです。
まぁ、それができない関係性なのでしょうが・・・。
あ!ちなみに、始めにお断りしておきますが、私は愛煙家の喫煙行為そのものを否定する気は全くありません。私はタバコが嫌いで、服にタバコの匂いがつくだけでも嫌です。しかし「私がタバコを嫌い」なのと同じように「愛煙家はタバコが大好き」なのでしょうから、それはそれでしょうがないし、嫌煙家の迷惑にならない範囲で、思う存分吸って頂きたいと思っています。
「吸わない権利」について
最近では世の中は「分煙化」が進み、喫煙者が「肩身が狭い」と言うまでになりました。素晴らしいことだと思います。
愛煙家の皆さんは、たまに「ここまですることないのになぁ」的な発言をされたりしますが、私としては「もともと喫煙者が気を使わなすぎだったから、非喫煙者の堪忍袋の緒が切れたんですよ!」と言いたい。
これはあくまで私の個人的な考えですが
喫煙者の大部分は、自分が出す煙について無頓着
だと常々感じています。もちろん気遣いが行き届いている人もいますが・・・。
愛煙家のみなさんは、よく「吸う権利」を主張します。もちろん、吸う権利はあります。しかし、愛煙家の皆さんに重々承知して頂きたいのは
あなたが「吸う権利」を行使することは、一方で非喫煙者の「吸いたくない権利」を侵害することになる
と言う事です。これは喫煙行為がもつ、1つの特殊性だと思います。
私はお酒が好きで良く飲みますが、私が酒を飲んだとしても、隣にいる人の「お酒を飲みたくない権利」を侵害することはありません。
愛煙家の皆さんには肝に銘じて頂きたいのですが、そう思っていない人が圧倒的に多いように思います。
その証拠と言っては何ですが、例えばコンビニ。特に地方では広い駐車場を持つコンビニが良くあり、運転の休憩がてら立ち寄る人がいます。そこで一服するわけですが、店によっては、何故か「出入口のわき」に灰皿が置いてあったりします。それでも愛煙家の皆さんは平気でそこでタバコを吸います。
出入口なので、当然、非喫煙者もそばを通ります。子供も通ります。それでも愛煙家の皆さんは平気で吸っています。
これでは分煙の意味なくね?って思うのは私だけでしょうか?
もちろん灰皿をそこに置いたのは店側であって喫煙者に非はないのですが「あれ?ここで吸ったら、他の人に煙吸わせちゃうな」と思う人ってどれだけいるのでしょうか?
スマホは喫煙行為と同じか?
以前に紹介した「ポケモンGO禁止」の記事。
この最後の方に、こんなくだりがあります。
喫煙という行為も、以前は喫煙の自由が優先されて、規制は特になかった。今は、吸わない人の自由が考慮されて、喫煙場所などが制約されるようになった。たばこの製造販売者は制約を啓発する活動も行っている。ゲームも仮想空間を飛び出た時点で、規制の方法は異なるにしても、たばこに近い存在になったと言えるのではないか。ゲームを配信する側が対応策を講じなければ、この事案のように侵入された現実側が規制を進めていくことになるだろう。 原文まま
うんまぁ、言いたいことは何となく分かるのですが、「喫煙とスマホは全くの別物だろう?」というのが私の本音です。
スマホは「ながら」により事故が発生する危険性があり、それは禁止すべきでしょう。
でも、別にそこらへんで「座って」あるいは「立ち止まって」スマホをする分には、特に他人に迷惑はかけません。
喫煙の場合は、座っていようが立ち止まっていようが、周囲の非喫煙者に吸わせてしまいます。
タバコの煙は「空気にのって拡散する」のです。だから分煙するには喫煙所と言う「囲い」を作る必要が生じます。そこにコストがかかります。
でもスマホの場合は囲いなんてつくる必要はないので、そこまでのコストはかかりません。もちろん、上の記事で言うように「過剰に現実世界を侵害するようなゲーム」はメーカー側が避ける必要はあるとは思いますが、「タバコ」を引き合いに出すのはピント外れかと思います。
まとめ
と、言う事で愛煙家の皆さんには申し訳ないですが、やはりタバコの場合は「煙が空気にのって周囲に拡散する」のが一番問題で、非喫煙者に嫌われる理由はそこにあります。
もし「煙がいっさい出ないタバコ」が実現できれば、状況は全く変わるのでしょうが・・・。
愛煙家の皆さんには「自分の喫煙の権利を行使する=周囲の吸いたくない権利を侵害する」をくれぐれも肝に銘じ、場所を選んで喫煙して頂くことをお願い致します。
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