木星に探査機ジュノーが到着だ! ~オーロラと地球磁場の秘密~
とってもワクワクするニュースがありました。
NASAで打ち上げた探査機「ジュノー」が無事に木星に到達して、木星の軌道上を回っているそうです。
これから20ヶ月かけて木星を37周するとのことで、続々と新発見のニュースが届きそうで非常に楽しみです。木星表面の雲まで約4000キロの距離まで近づく予定もあるそうなので、「大赤斑」の謎も解けるのでしょうか?
木星からは放射線が出ているので、それに耐えられる重装備の探査機なのですね。
ちなみに2018年2月には、そのまま木星に落下して燃え尽きる運命なのだそうです。 それまで頑張って、たくさんの有益なデータを地球に送って頂きたいものです。
またこの記事では、さらに気になる情報として「木星のオーロラ画像」がありました。
オーロラが発生しているということは、木星にも磁場があると言うことになるでしょう。記事では木星の北極を中心に綺麗な青いオーロラが発生している画像があります。
オーロラはなぜできる?
地球でもオーロラは北極圏で見えるのが一般的です。しかし今から約20年くらい前だったでしょうか。北海道でもオーロラが観測されたというニュースがありました。これは当時、太陽活動が活発だったのが原因とされてます。
では、太陽とオーロラって何の関係があるの?と思いますよね。
実はオーロラとは、太陽から放出される荷電粒子(太陽風)が地球の大気に接触した時に、大気と反応してスパークする現象なのです(※超ザックリなので厳密には正確ではないかも知れません)。
では何故、北極圏で発生するのか?と言うと、荷電粒子が地球磁場に取り込まれ、その流れに乗って北極に到達するからです。
地球は大きな磁石のようなもので、磁場があります。方位磁石はN極が北を指しますよね?それは何故なら、地球の北極付近がS極になっているからなのです。磁場は南極から空中を通り、地球を囲むようにして北極へ流れています。大気圏外で磁場に取り込まれた荷電粒子は、この流れに乗って北極圏に到達します。
ちなみに、この荷電粒子は大気と接触してスパークするくらいですから、生物にとっては危険なものです。しかし地球磁場がバリアーになってくれているおかげで、危険な荷電粒子が直接地球に降り注ぐことはありません。
地球磁場はどうしてあるの?
地上の生物を危険な荷電粒子から守ってくれている地球磁場。では、なぜ磁場があるのでしょうか?これについては色々と説があるのですが「ダイナモ理論」が最も有力だと言われています。
〇ダイナモ理論って?
超ザックリ言うと、地球は巨大な電磁石だ!と言う理論です。
小学校の時に「釘に針金をグルグル巻きにして、その針金に電気を流すと釘が磁石になる 」と言う、例のアレです。
え?地球の中には釘があるの?イエイエ、地球の中心部には「内核」と呼ばれる「鉄とニッケルの合金」で形成されている芯があります。これが釘の役割をしているのであろうと言われています。
じゃ、針金は?もちろん、実際に針金はありませんが、内核の周りには液体の鉄・ニッケル合金である「外核」があるのです。この外核が内核のまわりをグルグルと回っており、外核には電子が含まれているため、これが針金を流れる電気の役割をしていると言われています。
これが「ダイナモ理論」と言う仮説です。
木星も地球と同じなのか?
そう、木星にオーロラが発生していると言う事は、やっぱり地球と同じように金属の内核と、液体金属の外核があるのかな?と考えてしまいますよね。
まぁ「だから何?」と言われてしまったらそれまでなのですが、私はその様な事に想像をめぐらすと、とってもワクワクするんですよね。
ジュノーが木星の様々な謎を解いてくれることを、とっても楽しみに思う今日この頃です。
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