残業時間の安売りは悪魔に魂を売るようなもの 「自分の時間:1日24時間をどう生きるか?」のススメ
私はかねてから、このブログで「時間の大切さ」を訴えています。
時間を使ってお金は得られますが、お金で時間は買えません。特に、失った時間は、いくら大金をはたこうが、二度と戻ってきません。
だから仕事は、可能な限り効率よく、チャッチャと終わらせて早く帰る主義です。残業代なんていりません(今は管理職なので残業代はないですが)。
ですが、私が所属する部署では、定時を過ぎてもダラダラと会社に居座る社員が大勢います。先輩管理職が残業を賛美するので、みんなそれに従っている状況ですね。
ただ彼らを見ていていつも思うのが、結局彼らは「時間に対する概念が希薄」なのです。だから平気で浪費するし、「努力の証」として自分の時間を安売りするのです。
「自分の努力」を証明するのに「時間」を使うなど、一番安易で愚かしい行為です。
例えるならば、悪魔と契約する際に、自分の魂を売るようなものだと私は思います。
悪魔に何かをお願いする時、それは「自分なりの努力を放棄している事」ですよね。そして、その引き換えになるのは「魂」くらいしかないのです。つまり、努力しない人間ほど、悪魔との取引で交換するものが何もない。結果として、魂を売るしかないのです。
私たちの命は有限です。人によって「100年あるのか、30年しかないのか」は運命なので分かりませんが「時間を売る行為」と言うのは、これ即ち、命を削る行為と同等です。
失った時間は戻りません。稼いだ残業代をいくら払おうが、削った命は戻らないのです。その意味を重く、重~く受け止めてから、しっかりと噛みしめて残業してもらいたいのです。
ですので、無駄な残業をして会社(あるいは上司)の評価を得ようという行為は、まさに悪魔に魂を売る行為に匹敵すると私は思います。努力も何もなく、安易に評価を得ようと言う行為は醜いですし、それを誘導してしまっている会社や上司側には大いに問題があります。
努力をした結果として、やむを得ず残業することになったのであれば、それはあなたに成長をもたらします(※同じ仕事で残業しない方が、もっと成長できますが)。
決して「残業時間そのもの」があなたにとって価値を生みだすものではありません。
喜ぶのは「悪魔」だけですよ。
散々と前置きましたが、「日々の時間を浪費している(と感じてる)」あなたへ、この本をお勧めします。
この本を読んで共感したフレーズ
★誰もあなたから時間を取り上げることはできないし、盗むこともできない。そして、あなたより多く時間を与えられている者も、あるいは少なく与えられている者もいないのだ。(原文まま)
→時間は万人に対して等しく平等。ですから、それを有意義に使うのは、まさに本人次第なのですね。
★~~先の分まで引き出して前借りするなどということもできない。できるのは、過ぎ去っていく現在という時間を浪費することだけだ。そして明日の時間を、今、浪費することもできない。なぜなら、それは「明日のあなたのためにとっておかれている」からだ。(原文まま)
→そう、時間は待ってはくれないのです。過ぎ去った時間は決して取り戻せない。愛する家族とともに過ごす時間は2度と戻ってこない。無駄な残業をする時間など1秒もないのです。
★われわれには今あるだけの時間しかなく、それはいつだって変わらないのだ。(原文まま)
→そう、それなのに、例えば会議の時間が余ると「まだ時間が余ってるので、せっかくだから何かありませんか?」というセリフが出ます。だいたい、そんな場面で出て来る意見にろくなものは無い。でも誰かしらが何かを発言する。そしてその様な話題に限って、みんな議論(無駄な)し始め、そして会議時間はオーバーする。なぜ、余った時間は使おうとしている割に、オーバーする時間を無駄と思わないのだろう?私は「今あるだけの時間しかない」と思うので、このオーバーする会議時間は非常にストレスに感じます。会議時間が余ったら、それで終わりにしたいと思うのは、私だけでしょうか?
1晩90分を週に3回だけ、有意義に使ってみませんか?
まさに、目からウロコです。
我々は日々、どうしても怠惰な時間を過ごしてしまっています。仕事に疲れて帰ってきたら、何となく、ボーっと過ごす時間がありますよね。
もちろん私は、家でくつろぎながらボーっとする時間も大切だとは思います。ただ自分を振り返った時に、例えば1週間が終わって「結局、今週の自分は毎日会社の仕事で疲れて、それで終わってしまったな」と思うと、とても残念な気持ちになってしまいます。
そうだな!有意義に時間を過ごしたい!!
でもここでのベネットさんの提案は、とても素晴らしい。
「そこで張り切って、毎日の計画を立てるな」と言うのです。
今まで分かっていながらも、なかなか有意義な時間を過ごせなかった私たちが、イキナリ毎日の素晴らしい計画を実行できるわけがない。まさに、その通りです。
ですので、例えば平日のうちの1日おき。「月・水・金」、もしくは「火・木・土」。この3日間のうちの90分ずつの計4時間半を有意義なものにするだけでも、人生が変わると説いています。そしてキモなのが、90分(1時間半)を有意義にしたいなら、150分(2時間半)は用意しておくこと!だそうだ。
これはまさに、言い得て妙です。人間とは、決して決められた時間を集中できはしない。有意義な90分を得たいなら、150分を用意すると言うのは、私は非常に共感できます。だって私の集中力増進術も、その考え方に似ていますから。
この本を読みながら、共感できることばかりで、頷きながら読んだからか、妙に首が痛くなっています(笑)
朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある
これは、私がもっともグサリ!と胸に突き刺さった言葉です。
なにせ、私は寝起きが大の苦手。特に土日は惰眠を貪ってしまいます。イヤ、健康のためにも寝ることは大切です。
ただ、夜は少しだけでも早く寝て、その分、1時間早く起きる・・・。この時の1時間の方が、よっぽど有意義だと言うのが、ベネットさんの言葉です。
これを読んで最近の私は、朝起きたら二度寝をせず、起きることにしました。
その時間で本を読んだり、ネットの記事を読んだり・・・。さらに休日の朝1時間にそれをすれば、その1日全てを充実したものに変える力があるものだと、ものすごく実感しています。
おわりに・・・
もう一回出します(笑)
総ページ数は150ページ程度です。あっという間に読み終わります。そのわずかな時間によって、あなたの時間に対する意識が少しでも変わって頂ければ、こんなに安いものはないのではないでしょうか?
2度と戻ってはこない自分だけの時間を有意義にするための、大きなヒントを与えてくれる1冊になるかも知れません。
もし、なるほど!と思って頂けたら、読者ボタンを押して貰えると嬉しいです(^^)