SHIINBLOG

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仕事とか科学とか

労働問題や面白い科学の話題について書き綴ります

「残業することで鍛えられる」は間違いだ!4つのたとえ話で説明してみる

先日、先輩管理職が「残業は人を鍛えると言う点で、否定できないと思う」と言っていました。これは私が残業否定派であることを考慮して、私の考えを改めさせたいと考えつつ、精一杯気を遣って言ってくれたのでしょう。しかし、それでも私は「残業は、これ即ち悪だ!」と自信を持って言います。

先輩の言葉に対して私が何て言ったかと言うと

「イヤ、残業は全てにおいて悪ですよ」と、そのまま思った通り言いましたが、さらに深い言及は控えました。

だって、ああ言う価値観の人に、私が口先で何と言えば説得できるのか?かなり自信がないのです。もう「残業当たり前教」を信じて込んでいる人を、私ごとき1人の人間が変えられるハズがない(苦笑) 

このブログでも何度も言ってますが「人間の成長のために必要なのは、その仕事をやり遂げたと言う経験値であって、決して、費やした時間そのものが役に立っている訳ではないのです。

そして、この先輩にはもっと本気で考えて欲しいなって思う事は、会社は利益を出さなければならない訳で、仕事量(売上高)が増えないのであれば、仕事はできるだけ早く終わらせてコストを下げるしかないんですよ!ってこと。

もちろん人(社員)を育てることは大切ですが、それによって会社の利益を損なうようであれば、意味はないのです。さらに言えば、若い社員に「残業当たり前」の考えを植え付けてしまうと、会社は半永久的に「利益率の悪い体質」になってしまいます。実際に私が所属する会社は、社長を筆頭に「残業当たり前」の考えですので、ずっと利益率の悪い体質なのでしょうね。

 

残業は結果に過ぎない

そう、残業は結果に過ぎないのです。その結果だけをもって成長すると考えるのは愚かしいと思いませんか?

何度も言います。

多くの日本人の管理職世代が「残業させれば鍛えられる」と思っているようですが、それは全くの間違いです。

重要なのは「夜中まで残業しなければ、とても終わりそうにないような高度な仕事を今晩中に仕上げなければならない!そして、やり遂げました!!と言う状態です。

あくまでも「やり遂げた事」が重要なのです。 

しかし、上記の様な言葉だけで何回説明したところで、理解してくれない人は大勢いそうですので、あらゆる「たとえ話」を考えてみました。  

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たとえ話①:AさんとBさん

例えば、同じ仕事をやり遂げるのに、同じく残業はしたとしても、19時には終わらせて帰ったAさんと、終電ギリギリの23時まで費やしたBさん、どっちが成長したと思いますか?

私の先輩の理論で言うと、Bさんなのでしょう。

でも、みなさんはそう思いますか?

同じ仕事ですよ!全くの、同じ仕事。

であれば、より早く終わらせたAさんの方が、より「成長できた」と私は思います。

でも何故か「古き良き体質の日本企業」では、Bさんの方が評価されます

「遅くまで、よく頑張ったな」と。

そしてAさんはと言うと、「何だ?手抜いたんじゃないのか?」とか「Bがまだ残っていたのに、良くさっさと帰ったな。」などと言われ、「Aは仕事をしない」と非難される始末・・・。可哀想なAさんです。仕事の中身を見て判断してほしいのですが、どうしても「会社にいた時間」で評価されてしまいます。おかしい事だと思うのですが、実際に私もそういう経験をしています。

何故そうなるかと言いますと、私の分析では「部下の仕事の結果を定性的に評価する能力に乏しい管理職が多すぎる」からだと考えています。ですので、数字だけで分かり易い「会社にいた時間」だけで評価してしまうのですね。

やっぱり、部下を残業させて鍛える前に、まず管理職を鍛えないと日本の未来は明るくならないようです(笑)

 

たとえ話 ②:夏休みの宿題

上記のたとえ話に似たようなシチュエーションで、今度は「夏休みの宿題」と言うテーマで考えてみるとしましょう。

誰もが等しく通る道「夏休みの宿題」。夏休み帳やら、絵日記やら、ドリルやら、自由研究やら、とにかく何がしか色々ありますよね。休みは1か月もあるとは言え、小学生にとって、あの分量を「計画的に終わらせろ」と言うのはなかなかにハードルが高いです。それでも一応、長い休みですし、皆さん何とか終わらせたハズです。

しかし、たま~にですが、聞きます。「新学期の前日に徹夜した」とか「前日の夜中まで頑張ったけど、途中で諦めた」とか(笑)

こんな話を聞いた人たちは、みんな「ばかだな~。ありえね~。」と笑いながら否定します。そう、冒頭の先輩も。

イヤイヤイヤイヤ!

先輩の理論で言えば、夏休み明けの新学期の前夜に、宿題を徹夜して終わらせるのは、「成長するからOK」なのではないのですか?

いや、本当に思います。

私が思うように「仕事をやり遂げたと言う経験値」ではなく、あくまで「遅くまで残業した」と言うのが成長につながるのだとすれば、みんな、新学期の前日に徹夜すればいいじゃないですか!

って言ってやりたくなります。 

 

たとえ話③:ドラクエの経験値

もう1度言います。しつこくても。

残業時間よりもむしろ、「やり遂げる」ことが重要なのです。しかし!しかしですよ。大切なのは「やり遂げるために費やした時間」は決して経験値に比例しない!ってことです。そう言うことなのです。

分かりやすい例を考えてみましょう。

みんな誰もがやったことがあるであろう、ロールプレイング・ゲーム

私の場合はもっぱらドラクエです。

ドラクエの場合、モンスターを倒すと経験値がもらえますが、あれって「倒すまでの時間」は貰える経験値とは関係ないですよね。倒すまでの時間、ドラクエで言えば「ターン数」でしょうか。

1ターンで倒そうが、10ターンで倒そうが、得られる経験値は同じ。

しかし、10ターンもかかってしまったら、HPは削られ、その分の回復魔法でMPは減るし、もしくはアイテムも費やします。結局は町へ帰って宿屋に泊まり、アイテムを補充することになり、お金を使ってしまいます。

そんなんじゃ効率が悪いので、できれば少ないターンで、消費MPも少ない方法で、モンスターを瞬殺する工夫をしますよね? 

こう言うたとえ話にすると、感覚的に「なるほど」って思いませんか?

そう。仕事も同じです。同じ仕事を時間をかけてやり遂げたとしても、時間をかけずにやり遂げたとしても、その仕事をやり遂げたことには変わりありません。であれば、できるだけ体力&気力を浪費せず、かつ残業代と言うコストをかけない方が、本人にも会社にも有益ですよね

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たとえ話④:中学生のお勉強 

例えば、中学生1年生になってから、「1+1=2」とか「3-1=2」などのような小学1年生のドリルを百冊、毎日頑張ったとしましょう。毎日夜中までかかって、10日で終わらせました。これって成長します?

逆に、中学2年生の問題集1冊を、毎日夜中までかかって5日で終わらせました

これはどうでしょうか?

かけた時間は、小学生問題集100冊の半分ですが、俄然、後者の方が成長してますよね? 

これでお判りでしょう。

残業することで鍛えられるって言ってる人は、中1で小1の問題集100冊を10日夜中までかかって終わらせることを「良い!」って思っているのと同じ事です。

同じ仕事なら、短い時間で終わらせる方が、会社にも本人にも得なのです。それが分からない日本人サラリーマンって、どうなの?って思います。(※全員がそうではありませんが・・・。)

 

おわりに

またまた言います。

大切なのは「難しい仕事を成し遂げること」であり、そのために費やした時間は関係ないのです。とにかく、成し遂げることで人は成長するのです。

残業は「難しい仕事を成し遂げる」までに費やしてしまった時間(コスト)という結果でしかありません。

原因と結果を取り違えると大間違いするという、1つの好例ですね。

まだまだ日本人の大部分(特に50才前後の世代)は誤解したままです。

しかし彼らにこのことを話したところで、理解してくれる人はどれだけいるのか?

私が今の会社を辞めたくなる理由の1つは、まさにそこにあります^^;

それと、これを書きながら気づいたことが1つあります。

「残業することで鍛えられる・・・」これが正しいとする人を擁護する理由を1つあげるとすれば、それは「苦行」ってこと???

大切なのかどうかも分からない仕事のために、夜中まで無駄に時間を浪費させられると言う、精神的苦痛を乗り越えることで、鍛えられるって言うの???

う~ん、だったら滝に打たれる方が、まだマシかも?

でも本当に、この「苦行信仰」、あながち間違いではないかも知れません。

そのうち、日本人の「苦行信仰」について書ければと思います。

 

日本人の「残業当たり前教」は根深くてしぶとい。根絶するには、まだまだ根気強く戦う必要があるようです。

 

よろしければ、こちらもお読みください。

geogeokun.hatenablog.com

 

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