仕事が早い勤勉社員が損をしない職場を目指して管理職が実施すべきこと
勤勉な社員と怠惰な社員を比較した記事を読みました。
勤勉社員は損をします!
この記事で登場するSさんは勤勉でテキパキ仕事をこなし、定時にスパッと帰る社員です。しかし同期で同じ部署のDさんとPさんはダラダラ残業をするタイプ。
Sさんの方が重要な仕事を任され、かつ仕事量も多い。一方Dさん、Pさんの2人はSさんより仕事が少ないにも関わらず、ダラダラ残業するので、残業代の分、Sさんより給料が多いと言うおかしな状況になりました。
Sさん、まるで私のことのようだ・・・と思いながらモヤモヤした気持ちで読みました。
イヤ、私はSさんと違って決して勤勉ではありません(笑)
むしろ怠け者の部類で「仕事しないで生きて行けるに越したことはない」と思っている人間です(笑)
でも給料分の責任はあるので(責任感はある方です)、やることやってチャッチャと帰ろうという考えで仕事をしてます。「早く帰りたい」との思いで仕事するうちに、テキパキとこなせるようになっただけのことですw
その証拠と言ったら何ですが、昼休みにパンを食べながら仕事するというSさんに対して、私は昼休みはキッチリ休みます(笑)
・・・と、話が横道にそれました。
私も経験がありますが、管理職がキチンとしたマネジメントをしてくれず、ダラダラ残業する社員が野放しになれば、必ず仕事が早い勤勉な社員は損をします!
当たり前と言えば当たり前の話です。
〇仕事が早い勤勉な社員の場合
このタイプの社員は、仕事が早くて正確なのでドンドン仕事を任されます。しかも難易度の高い仕事を。仕事の量・難易度が上がり、それが適度な負荷になるので、どんどん成長してスキルアップし、さらに仕事が早くなります。そうすると、さらに仕事を任されます。
Sさんも完全にそのパターンですね。私もそうでした。
周囲の同僚も同じように仕事を任されていれば良いのですが、上記の記事のように「ダラダラ残業する同僚」がいる場合、正直「ふざけんなよ!」って思いながら仕事してます(笑)
だって、多くの仕事を短時間でこなしている訳で、会社にかなりの貢献をしています。しかし残業は少ないので給料は高くなる訳ではありません。したがって会社の評価は具体的なかたちでは表れません。
〇ダラダラ残業する社員の場合
定時の時間もダラダラ仕事をしているので、勤勉な社員から見たら「驚くほどに」仕事量が少ない状態です。
しかもダラダラ仕事してるので定時に終わる訳はなく、毎日残業します。ダラダラ仕事してる分、多少は遠慮して、会社にいた時間全てを残業申請しないかも知れませんが、それでも残業代が発生することは変わりません。
こなせる仕事量が少ないにも関わらず、給料分と残業代分のコストはかかっています。会社への貢献度が低い割には「残業代分」勤勉社員より給料が高くなります。
管理職が実施すべきこと
このブログで過去に似たようなことを書いてるとは思うのですが、大切な事なので何度でも書こうと思います。
管理職は部下の仕事ぶりを適正に評価し、公正な采配を振るわなければなりません!
具体的には、以下のようなことを実践する必要があります。
①仕事を難易度でランク分けして整理する。
②社員のスキルレベル(対応可能な仕事の難易度)を職級と対応させて整理する。
③各職級が、各レベルの仕事に費やす標準時間を設定する。
ザックリとで良いので、この様な表をつくると良いでしょう。
その上で
④上の表に基づき、仕事の分量も加味して「目標時間」を設定して部下に指示する。
⑤目標時間に間に合わなければ、部下と一緒に原因を検証し、指導する。
⑥目標時間より早く終わった部下を評価し、労う。
⑦指導内容、評価内容を記録し、査定の判断材料とする。
まとめ
私の会社でもそうですが、管理職は勤務態度がよろしくない社員を注意しません。逆恨みされたくない、嫌な思いをしたくないと考えているようですが、それでは勤勉な社員の心が離れると言うことを意識しましょう。
管理職は「適切に部下を指導する」のが職務であることを認識してください。
また、どの程度のレベルの仕事に対して、どの職級の社員が、どの程度の時間を費やすか?という見解がある管理職に、少なくとも私は出会ったことがありません。
「そのようなことは不可能だ」と最初から諦めているフシがあります。
私の上司は「やってみないと分からないよね~」と、間抜けなこと言ってました(怒)
まずは上の表のようなザックリとしたものでも良いので、つくってしまえば、案外と脳内でイメージができてくるものです。
1度ザックリバージョンができれば、試行錯誤の末に、現状に合わせた良いものがつくれるようになると思います。
管理職は、部下の仕事を適正に評価して、それに基づいて指導する義務があります。それを怠れば、勤勉で優秀な社員は会社を去ることになると言う危機感を持って職務を遂行して頂きたいものです。
そして、この本のタイトル通りの会社が増えることを切に望みます。
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