私の職場の暗黒時代①part3:管理職が機能しないと職場は無法地帯になります
突如として仕事が激増した職場。
アルバイトを独り占めにし、適切に仕事を割り振ってくれない管理職・・・。
そんな管理職に対して堪忍袋の緒が切れ、一喝したら、少しだけ雰囲気が変わった職場でした。前回はここまで書かせて頂きました。
前回の記事↓
しかし、これはまだ序章に過ぎなかったのです・・・。
同僚が突如謀反?勝手な行動を始める・・・
もともと、その前兆はありました。だって管理職自らが勝手な行動してましたからね。
仕事が急激に多くなり始めたころ、金曜日に部署内で「次週の打合せ」を実施したにも関わらず、部長自ら、月曜から予定とは違う行動を始めます。
限られた人員で多くの仕事を回す場合、お互いの連係プレーが何よりも重要です。個人が勝手な行動をしてしまうと、チグハグで手戻りや無駄が多く、また意思疎通もなくなるので連携できなくなります。
「長」自らがそんなことしてしまったら、その部下だって真似し始めますよね?
何故そんな事をしたのか?本人ではないので分かりませんが、同僚の中堅社員Bが、突如として勝手な行動をし始めたのです。
中堅社員と言っても、彼はまだ「なりたて」でしたので、まずは他の社員が担当する案件を手伝いつつ、新しい案件が入れば、徐々に担当を任される雰囲気でした。
そう、これから仕事が増えるにあたり、彼に担当してもらえると非常に助かったのです。
しかし何故か彼は、あるベテラン社員Cさんに取り入り、その人の案件を担当するようになったのです!これ、部長や課長が決めたのならしょうがないのですが、そうではありません。自分で勝手に決めたんです!
そして、それに対して管理職は何も言いません。放置状態です。ありえないですよね?確かに、自分の担当を自分で勝手に決めるなんて前代未聞です。そんな彼の行動があまりに突飛すぎて、逆に「扱いに困った」のでしょう。もともとマネジメント能力に難のある2人の管理職は、彼の暴走をスルーすることを選んでしまったのです。
組織内のイビツな構造
ベテラン社員Cさんは、もともと特殊でピンポイントな分野の専門家です。もちろん担当する案件は、そのピンポイント分野に関するものなので、案件の数も少なく、1件あたりの売上額も小さい。しかもCさんは非常に職人気質で妥協することを良しとしない性格なので、担当案件の利益率が非常に悪い。人柄は良いのですが、社員としてはどうなのよ?と言うタイプ。正直、会社からも問題視されていた人でした。
にも関わらず、その案件にもう1人が組み込まれることになったのです。
もちろん、その種の案件が今は小さくとも、今後会社の主力に育つようなものであれば、会社として人員を投入するメリットはあります。しかし、どちらかと言えば、その逆の業種なのです。おかしいですよね?
という事で、大きな売上額の案件を多数抱えている社員が大勢いる中で、その2人だけが小さい売上額の少数案件を担当するという、非常にイビツな組織構造になってしまったのです。
それでもまだ、2人の管理職は自分の立場を利用して中堅社員Bに仕事(雑用)を指示していたようですが、他の社員は「自分の案件を自分だけで進める」と言う行動を取りはじめました。私も例外ではありません。
イヤ、本来の私は複数人数で連携しながら仕事をしたい人間です。その方が非常に効率の良い仕事ができますからね。しかし勝手な行動をとる人間が容認されてしまう組織では、その様なことが実現可能とは思えませんでした。であれば「せめて自分の案件に集中しよう」と壁をつくるのが得策だと判断したのです。
私の仕事は増える一方・・・暗黒面が見えてきた?
このブログで再三お話ししていますが、私は「残業は無い方が良い」と考えている人間です。普段から仕事を早く終わらせるために、あらゆる工夫をしています。もちろん、品質は落とさずに。
逆に不思議なもので、何とか時短のための方策を考えていると、脳みそが柔軟になるのか、品質も向上するのですね。うちの会社の先輩方は「時間をかければ良いものができる」幻想に取りつかれていますが(だから残業を賛美する)、私の実感では、その真逆ですね。時間をかけない工夫をする方が、臨機応変に柔軟な発想を生み出す原動力になると思います。
と、話が少し逸れましたが、実は当時の部長は、そんな私を非常に評価して下さっていました。管理職としてのマネジメント能力には疑問のある人でしたが、私を信頼して大きな仕事を任せて下さいました。
そう。任せてくれちゃうのです・・・orz
イヤ、普通の状態なら全然オッケーですよ。
でもその時は異常に仕事が多い上に、勝手な人間もいて組織内はカオスなのです。そんな中で、ドンドン仕事が増える私って、マジで不幸ですよ!
かねてから、他部署の大型案件を引き受けると言う話がありました。最初は「部署のみんなでやろう!」なんて耳障りの良いこと言ってましたが、結局は私が1人で担当することになりましたし。
しかもその案件は、お客様は非常に高度な要求をしてきますし、きめ細やかな対応を求められる、非常に難しい案件でした。
その様な中、部署内の雰囲気は最悪でしたし、私の心はダークサイドへまっしぐらとなってしまいます(笑)
激務でしたので、毎日のように夜中に事務所で1人残ることも。
夜な夜な自分の担当案件の合計売上額を計算して、予想される利益を見ながらニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる。
同僚の担当案件と比較して「チッ!やっぱり俺が1番多いじゃね~か!クソが!これで給料が同じなんて、やってらんね~!!」と独り言を呟くなど、完全にヤバい精神状態ですよね・・・。暗黒面は、すぐそこまで近づいていました。
管理職の采配は組織の行方を左右する
実際、あの時は非常におかしな状況でした。
私が1人で抱えている案件と問題の2人の案件を比較してみると、件数では私の方が約3倍、合計売上額では私の方が約10倍弱。それなのに私の残業時間と彼らの残業時間はほぼ同等なのです。つまり、給料がほぼ同等。しかも彼らの案件の売上額は大きくはないので、1件は赤字になっていました。無駄な残業が多いのは明らかです。
それでも、うちの会社は「残業時間の多さ」を評価する愚かな社風が根付いていますので、特に他部署から見たら、私も彼らも評価は「同等」なのです。
その様な中、苦しくとも他部署の案件を担当したのは良い事でした。他部署の人と接することで気分は晴れましたし、何より、他部署の管理職が私を評価してくれましたし。
やはり、管理職が適切な采配を振るわなければ、組織は乱れておかしなことになるのです。あの時、ただでさえ統制のとれていない組織で、私が暗黒面に支配されてダースベイダー化していたら、間違いなく組織は崩壊していたでしょう。
私があの時に突然辞めたとしても、会社ですから、結果としては何とかなります。しかし多くの社員が相当なダメージを負うことと引き換えです。さらに顧客の会社に対する信頼にも傷はついたでしょうね。
ある意味、人知れず時限爆弾になってしまった私ですが、何とか自力でダークサイドに堕ちることなく、あの暗黒時代を乗り切りました。
次回では、私が暗黒時代を乗り切るまでを書いていきたいと思います。
スミマセン、またまた「つづく」です。
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