時間にルーズな日本人 ~終わりの時間を守れない人々~
先日は、始まりの時間は気にする割に、終わりの時間は気にしない日本人は
ある意味、時間にルーズだと言う話をしました。
終わりの時間を守れない偉い人々
社会人になってからと言うもの、色々な場面で終わりの時間を守れない人々に出会います。
良くあるのが、講演会または講習会の「開会のあいさつ」です。
この挨拶では基本的に主催団体の「偉い人」が話をします。大概、予定時間は5分程度。でもまぁ、時間通りに終わったのは見たことがありません(私の場合は)。
一番酷かったときは、15分オーバーで合計20分くらいかかっていました。
しかも話の内容は、お世辞にも面白いものではありません。何回も同じことを言ったり、「え~」とか「あ~」とか、話そのものがスムーズでなく、聞いていて非常に疲れます。「準備不足」がバレバレです。
これによって我々受講者の休憩時間が削られるだけでなく、「講師」にも迷惑がかかります。講師は大概、大学の先生が招かれます。先程の「偉い人」と違い、大学の先生は話がとても上手です。あちこちで講演しているので全くゼロから作っている訳ではないでしょうが、「講習会の趣旨」と「持ち時間」に合わせてパワーポイントの構成を考え、キチンと準備してきているのが分かります。
しかし残念ながら、途中で「あ、時間がないので、こちらは今回は割愛しますね」とスライドを何枚か飛ばしてしまいます。それもこれも「あの偉い人」のせいなのですがね・・・。
でも最終的には、その先生はおおよそ時間通りに終わらせます。さすがです。
タイムマネジメントは全てに通じる
思うに、「始まりの時間を守る」のは、それほど難しい事ではありません。不安であれば、とにかく早めに現地入りしておけば良いのです。そして、時計を見ながら「3,2,1」とカウントダウンして始めるだけですから。
一方、「終わりの時間を守る」には「マネジメント能力」が必須となります。自分が言いたいことを過不足なくまとめ、制限時間に対してほぼピッタリで終わらせる・・・。これは非常に高度なマネジメント能力が無ければなすことの出来ないものです。
そしてその様なマネジメント能力は、あらゆる経済活動だけでなく、あらゆる人生の局面で役に立つものです。物事を論理的に継時的に簡潔に考えるテクニックが身についている人は、あらゆる面で素晴らしい成果を上げていると思います。
これからの日本が目指すこと
以前に「日本人の生産効率は低い」という話を書きました。もはや、かつてのように「長時間頑張る」根性論だけでは世界に勝てないのです。
いかに限られた時間で効率よく利益を生み出すか?が大切であり、上記の様な
高度なタイムマネジメント能力がますます求められるようになります。
残念ながら私の年代以上の方々で、タイムマネジメントが上手な人は非常に少ないです(少なくとも私が出会った中では少ない)。
それに引き替え、若い人の方がコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力に優れているなぁ~と感じることが多いです。「ゆとり世代」と世のオジサン(私もオッサンですが^^;)達は揶揄しますが、根性論だけの中高年より、若者の方がよっぽど頼りになります。詰め込み教育ではなく、発表や討論などの授業もあるからですかね?
タイムマネジメントの概念が乏しい世代の定年退職を待っていたら、まだ15~20年もあります。私にできることは、こうやってブログを使って発信していくことだけですが、地道に続けて行こうと思います。
合わせて読んでみて下さい♪