有給休暇制度を廃止すると労働者の心の負担が減るって本当?part1
有給休暇制度を廃止する方が良いのでは?という珍説があるそうです。
んなバカな?!
簡単に言うと「無給で休む方が気が楽」と言う事らしい。
んなバカな!
無給休暇なんてバカな事する前に、有給が取れない原因を探り、それを取り除くと言う、前向きな方向に行きましょうよ!!!
何故、有給休暇を取得できないのか?
有給休暇を取得できない理由って、大別すると以下の2つでしょうか?
①仕事が忙しい
②会社の雰囲気で「休みにくい」(上司、同僚が嫌がる)
普通に考えると、①を解決すれば、②の「周囲が嫌がる」が解消されそうですが、そうではないところが「日本人のブラックな労働観」なのです。
有給休暇を取れない表面上の理由は上記の①と②ですが、実は裏に別の理由が潜んでいると、私は考えています。
・「仕事は休むべきではない」と言うブラックなメンタリティー
何年かに1回くらいですが、東京で大雪(雪国にとっては普通レベル)が降り、交通がマヒしますよね。
でも、そんな日にも関わらず、何とか会社に行こうとするサラリーマンが駅に充満している映像が見られます。極めて滑稽です。
どうせ、午前中は潰れます。会社へ行けたとしても午後。
言っては何ですが、その半日で仕事が進むほどの効率的な仕事なんて、できないでしょ?だって、それができる人なら、「今日はしゃ~ない」と休みますから(笑)
「取引先との大事な商談が!」とか言ってる人、その取引先の人だって、出社できていませんよ。せっかく今は「携帯電話」という便利なものがあるのですから、「今日はしょうがないですよね。」と、次の日取りを決めちゃえば良いのです。
東京中が大騒ぎになる事なのですから、別に、会社に行かない選択をする事が悪いとは思えません。
しかし実際にあのような状態になってしまうって事は、彼らの目的は「仕事をすること」ではなく、「会社に行く事」だからなのです。
とにかく、会社にさえ行ってしまえば、それでオッケーなのです。日本の労働生産性が低いのも頷けます。
管理職の考え方を変えるのが、一番の近道!
記事中では「上司に嫌な顔をされる」とあります。確かに、そんな事されたら「休みたい」だなんて言えませんよね?
そんな管理職に、言っていいですか?
「嫌な顔するくらいなら、『時季変更権』を発動すりゃいいんじゃねぇの?」
有給休暇は労働者の正当な権利ですが、会社側だって、それに対して無防備ではありません。「今は忙しいので休まれると困るから、来週にしてよ」と言える権利が、労働基準法により保証されています。
普段から常々思うのですが、労働基準法を理解していない人間が多すぎます!経営側も労働者側も、もっと労働基準法を勉強した方が良いです。
このブログでも、追々と「労働基準法」についての記事を書いて行こうと思います。
真面目な人間ほど損をする??
記事を読むと「現行の制度では真面目な人間ほど損をする」とあります。でも、本当にそうでしょうか?それは「制度」の問題ではなく「運用する側の人間」に問題があると、私は思います。
上で書いた「時季変更権」でもお話ししたように、労働基準法を理解していないなど、管理職の能力が低いのが根本的な問題です。
この記事でもそうなのですが「結局、ホワイトカラーって1人で仕事してるの?」って言いたくなります。有給を取るかどうかも「個人の選択」ってことなんですよね。だから周囲が文句言うんでしょう?
同僚からしてみれば「こっちはこんなに忙しいのに、何であいつは休むわけ?」というメンタルですね。でもこれって結局は、「こっちの仕事」と「あいつの仕事」が分断されているために起こる齟齬だと思います。
「私が休めないのだから、同僚も休むべきではない」
これって、足の引っ張り合いだよな?と、物凄く嫌な気持ちになります。
もともと協力して仕事をしていれば、同僚の現状を把握できるし、そういう気持ちは少なくなるのではないかと思います。
それもこれも、管理職が本当の意味で「仕事を割り振る」と言う事ができていないのが原因です。
では、管理職はどうすれば良いのか?その具体的な話については、part2で書こうと思います。