九州でまた大雨!土砂災害に警戒してください!!~100年大丈夫でも明日はヤバい~
九州で、また大雨の予報が出ています。
headlines.yahoo.co.jp既に各地で土砂崩れが発生しています。被災した方々には心よりお見舞い申し上げます。
今朝のニュースを見てても気になったのですが、レポーターのインタビューに対する地元住民の回答。
「70年ここに住んでいたが、こんなことは初めてだ。」
この言葉、あらゆる災害時に「地元住民の言葉」として良く聞こえてきます。
災害に対しての率直な感想なのかもしれませんが、子供なんかは「10年生きてきたけど、こんなの初めてです!」とは言いませんよね。
お年寄りは、積み重ねた経験が長いゆえに、どうしても、これまでの経験に慢心してしまうのではないか?と、常々考えていました。
いつも、そんなモヤモヤを抱えていましたが「そうだ!ブログに書こう!」と思ったのが今でした(笑)
人生は70年でも、地球の気象サイクルはウン万年!
日本で正式に気象観測が開始されてから、まだ100年ちょっとです。
www.jma.go.jp公共事業で防災設備(砂防ダムなど)を設計する際、良く「100年確率雨量」を計算したりします。しかしそもそも、バックデータが100年ちょいしか無いもんですから、最近5年間の異常豪雨の雨量も含めて計算すると、その前の計算結果とは、かなり違う答えになってしまうんですね。
現在は地球の長い歴史の中では「氷河期」に相当します。今の時代は実は縄文時代より寒い時代で、海はもっと内陸まで迫っていました。
「貝塚」って聞いたことあるでしょうか?海辺に住む古代人が貝殻を捨てたゴミ捨て場のことなのですが、現代では遺跡として観光地になったりしてます。でも「あれ?海沿いにないけど??」って思った事ありませんか?
そうです。だってその時は、海の水かさが高かったので、そこが海辺だったのです。
つまり、今は温暖化で大変だ!とか言ってますが、長い地球の歴史の中では、5000年くらい前は今より暖かく、海の範囲も全然違っていました。ですので、気象条件だって全く違います。
地球の気象は、100年どころか、1000年、万年で平気でコロコロ変わるモノなのです。
ですので、70年大丈夫だから大丈夫!ではありません。
お年寄りは、人間に関する事であれば自分の経験を重んじて頂いて大丈夫と思いますが、こと自然に関しては、まだまだ自分は若造だ!という謙虚な気持ちを持って頂きたいです。
このブログを読んで頂いた人で、知り合いで山間部にお住いのお年寄りがいれば、是非、このことを教えてあげて下さい。
土砂災害で家が壊されることがあっても、事前に逃げていれば命は救われます。もうこれ以上、土砂災害で亡くなる人がいなくなりますように!と願いつつ、今回はここで終わります。
氷河期などの詳しい事は、また次の機会に。
もし、なるほど!と思って頂けたら、読者ボタンを押して貰えると嬉しいです(^^)