SHIINBLOG

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仕事とか科学とか

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宇宙からの「強い信号」をキャッチ! フェルミのパラドックスが解ける日は近いのか?

「彼らはどこにいるんだ?」と呟いた物理学者がいます。

名は「エンリコ・フェルミと言い、1900年代前半を生きたイタリア出身の物理学者。統計力学、核物理学、量子力学の権威で1938年にノーベル物理学賞を受賞するほどの偉大な物理学者でした。

そのフェルミは、宇宙の長い歴史と無数の星々の存在を考えると、「宇宙人は絶対いるはずで、その中で地球人より高度な文明を持つ異星人が、地球に来てもおかしくない」と考えていました。

それから、「宇宙人はいるはずなのに、出会えない」についてフェルミパラドックスと言われるようになったのです*1

 

宇宙からの強い信号をキャッチ!

皆さんは冒頭の一節を読んでどう思いましたか?

現代日本では、UFOとか宇宙人とか言うと、胡散臭い「研究家」が出て来て、大槻教授が「そんなのあり得ない!」と怒っているイメージが先行しているように感じます(笑)

でも実際に、高名な物理学者が真面目に議論をしていて、世界では「宇宙人からの信号を受け取ろう」と、日々観測を続けている研究者がいるのです。

そして遂に、ロシアの電波望遠鏡が「強い信号」を検知したと言う事が明らかになったのです!

 

headlines.yahoo.co.jp

 

その信号は約95光年の彼方からやってきた

うおおおおおおおおおお!物凄くワクワクするニュースです!!

 

この信号は地球から約95光年離れた恒星「HD164595」の方向から届いたとされる。この星は少なくとも1つの惑星を持つことが知られており、惑星の数はもっと多い可能性もある。

原文まま

 

なんと、約95光年!案外近いではありませんか!

と言うことは、その信号が仮に宇宙人からのものだとすれば「約95年前に発信された」ことになります。西暦1920年頃。第一次世界大戦が終わった2年後、フェルミはまだ19才でした。

そしてこの信号が、もし「地球を狙って発信した」とすれば、その宇宙人は地球人の存在をどの程度確証しているのでしょうか?

もし確証しているとすると、その宇宙人が「地球からの電波をキャッチした」と考えられます。地球人がそんなつもりはなくとも、地球人同士の通信で発した電波が偶然、95光年の彼方に届いた可能性もありますからね。宇宙人が1920年に電波を発信したなら、宇宙人が受け取った地球の電波は、1800年代前半のものになります。しかし残念なことに、調べてみたら電波による通信が始まったのは1800年代後半でした*2

だとすると、現在の地球人のように、望遠鏡で我々の太陽系に惑星があることを発見し、「もしかしたら知的生命体がいるかも?」と、電波を発した可能性が考えられます。

ちなみに最近、光速の20%の速度で飛ぶマイクロ宇宙船の開発のための研究がなされているとのこと。これを今すぐ飛ばしたとしても、95光年だと約500年もかかってしまいますね・・・。そう考えると遠いorz

 

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まだ 解明には時間がかかる

この件について明らかになったのは8月27日だそうですが、電波をキャッチしたのは昨年のことなのだそうです。関係者が「物凄く慎重に対処している」ことが分かります。

そう、「強い信号」を受けた事には変わりありませんが、それが宇宙人によるものかどうか?はまだ分からないのです。

 

専門家らはこの信号について、その意味や、発信元の正確な位置を解明するにはまだ相当の時間がかかるとみている。
それでもギルスター氏は、「あまりに刺激的な信号だったため、RATAN-600の研究者らはこの目標の常時監視を呼び掛けている」と書いている。

原文まま

 

うむ!まだ分からないけど「何かスゴイの来た!」ってことで間違いはないみたいですね。

 

地球人より進んだ文明からの信号なのか?

ギルスター氏によると、信号を検出した研究チームは、ロシアの天文学者ニコライ・カルダシェフ(Nikolai Kardashev)氏が提唱した宇宙文明の進歩度を示す尺度を用い、この信号が等方性ビーコンからのものだった場合、地球文明よりもはるかに進歩した 「タイプ2」の文明でなければありえない強さだと説明している。 

原文まま

 

「宇宙文明の進歩度」とは、「どの程度のエネルギーを操れるか?」で、その文明の発展度合いを区分することのようです*3

「タイプ2」は「恒星規模のエネルギーを使用する文明」だそうです。太陽レベルのエネルギーを使うなんて、まだまだ人類には不可能です。物凄く進んだ文明ってことなのでしょう。

また「等方性ビーコン」ってなんだ?と思ってググっても、出てきませんでした。

しかし「ビーコン」は簡単に言えば電波の受信機のことのようです。文脈から判断すれば、ここでは発信機ととらえて良さそうです。等方性ってことは、グルッと360度全方位に同じ強さの電波を発信することだと思われます。

それだけ強い電波(信号)を全方位的に発信するには、物凄いエネルギーが必要であり、それが実現できるのは「恒星のエネルギーを使いこなすほどの文明」だと言うことなのでしょうね。

つまり、太陽系に絞った発信ではなく、無作為に放った信号と言うことでしょう。

でも逆に考えれば、それ程に進んだ文明なら地球の存在を「観測」して知ったでしょうし、それならワザワザ全方位に信号を発しないだろうと思うのです。

もし知的生命体が他の知的生命体に「存在を知らせるため」に放った信号だとするならば、「等方性」ではなく、太陽系に絞って発したものではないかと思います。その場合、少なくとも約100年前に既に、現在の地球人と同等以上の文明レベルに達している異星人だと想定されます。(※あくまで宇宙人が発した信号の場合です)

 

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※電波を発信する中性子星パルサー)の概念図:NASA

 

まとめ

まぁ、宇宙には電波を出す天体は沢山ありますから、今回の「信号」が必ずしも宇宙人からの信号とは言えません。研究者も慎重に言葉を選んでいますしね。

でも、これまで天体から発信された電波は数多く受信しており、天文学者はその特徴を熟知していると思うのです。少なくとも、それと比べて「いつものとは違うぞ!」と言う信号であることは間違いないのでしょう。

う~ん、一日でも早く、発信源は何なのか?突き止めて欲しいですよね!

 

 

よろしければ、こちらもお読みください。

geogeokun.hatenablog.com

 

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