4.2光年で地球に似た惑星が発見される!
以前、地球に最も近い距離(約4.3光年)にある恒星*1へマイクロ宇宙船を飛ばす構想があると言うことについて紹介しました。
地球に似た惑星が発見された!
この星(恒星:ケンタウルス座アルファ)には「地球と同じような大きさの惑星」があることは分かっているのですが、恒星に近すぎて生物はいないだろうと考えられていました。ところが、以下のニュースが舞い込んできました
このニュースで言われているのは「プロキシマ・ケンタウリ」と呼ばれる「第二伴星」です。以前もお話ししましたが、ケンタウルス座アルファ星は恒星が3つ連なった「連星」です。その中で最も小さいプロキシマ・ケンタウリに惑星があることが分かったのです。しかも惑星はプロキシマ・ケンタウリに近い距離をまわっているため、液体の水があるだろうとのことです。
プロキシマ・ケンタウリってどんな星?
ケンタウルス座の中でも一番明るい星である「アルファ星*2」は3つの星が連なった「3連星」であり、その中で1番小さい星が「プロキシマ・ケンタウリ」です。
半径で比べると太陽の約0.14倍であり、木星の2倍程度の星です。小さいので「赤色矮星」と呼ばれるグループに属します。
ハビタブル惑星的に、かなり最適な惑星では?
近年では「ハビタブル惑星」と言う概念が生まれました。
ハビタブルとは「habitable」のことで、「住むことができる」と言う意味です。すなわち「ハビタブル惑星」とは「生物が住むことができる惑星」と言う意味なのです。
近年では、おそらくコンピューターのシミュレーション技術が進んだこともあるのでしょう。これまでの研究によって積み重ねられた知見をもとに、生命が生育可能な様々な環境条件を探る研究が発達したのです。
生物が誕生して進化しつつ、生存し続けられる惑星は、どんな惑星か?
その大きさ、構成成分、主星(太陽のような星)との距離(温度など)、主星の大きさなどなど。様々な要素で「生命が長期間住めるか?」も検討されています。
実は恒星は、大きいほど燃えるのが早く、寿命が短いのです。ですので、巨大な恒星の遠くの軌道を周る惑星の温度が生命にとって「ちょうどいい」としても、十分に進化する前に恒星が爆発して、惑星もろとも生命が死滅してしまうのです。
その点、プロキシマ・ケンタウリは小さいので寿命が長く、その近くの惑星は「長い期間、安定した環境にいられる」可能性が高くなります。
まとめ
仮に光速で移動できる宇宙船が開発されたとすると、4年3か月程度で到着できる距離に、地球に似た惑星があるのです!
もちろん、この惑星はまだ発見されたばかりで詳細は分からないです。
でも望遠鏡の性能が上昇した近年では、地球に似た惑星が、「想定したよりも多く」発見されているのは事実です。これによって「ハビタブル惑星」の研究が大幅に進んだとも言えるのではないかと思います。
これからは、太陽系の他の星に生命がいないか?を探す一方で、太陽系外の「ハビタブル惑星」の研究が進んでいくのだと思います。
そして、早速この「プロキシマ・ケンタウリ」へ宇宙船を送り込む計画が進められていると言うことで、とっても楽しみですね!
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