私の職場の暗黒時代①part2:管理職が職場全体を見ないと組織は混乱する
その時は、あなたにも突然やって来る!・・・かも知れない。
仕事が急激に多くなり、組織がパニック状態になる・・・。もしかしたら世間では良くあることなのかも知れません。外的要因によるもの、内的要因によるもの、原因は様々でしょう。
ただ1つ、これだけは言えます。
大概、組織と言うものは柔軟ではないため、仕事量の急激な増加にマンパワーが追いつかない。増えるとすれば一難去ってからなのが世の常でしょう。
少ない人員で大量の仕事をこなさなければならない状況で、人々は本性を現し、勝手な行動を取りだします。そして組織は崩壊へ向かってカウントダウンを始めるのです。
この記事は私が経験した暗黒時代(のうちの1つ)についてのpart2になります。
part1はコチラ↓
前回は、せっかく雇ったアルバイトさんが課長に「奴隷化され、独占された」ところまで話しました。そして、その後のお話です。
結局、強い人間には弱いヤツ
逆転の発想で考えれば、アルバイトさんを雇ったのは正解でした。だってそのおかげで、課長からの私たち中堅社員への雑用指示が激減したからです。辛そうに仕事してるアルバイトさんは気の毒ですが・・・。
そして私は、ひたすら自分の案件をこなすのみ!と言いたいところですが、どうしても1人では越えられない山が発生しました。仕事量に対して納期までの日程が圧倒的に足りない案件があったのです。「勝負の一週間」を如何にして乗り越えるか?がこの時の私の最大の課題でした。ほぼ毎日徹夜状態で仕事をするのはしょうがないとして(本当はイヤですけど・・・)、それでも1人では無理でした。
そこで、ヘルプをお願いしたのが事務員のAさん。彼女は若い頃に技術社員の補助業務の経験があったので適任です。これまでも繁忙期には手伝ってもらっていましたし。もちろん、Aさんは快く引き受けてくれました。
ところがある日のこと・・・。私が外の仕事に出ようと、まさに事務所を出る瞬間、後ろから課長の声が聞こえてきた・・・。
「Aさん、社内書類の整備をお願いしたいんだけど・・・。」と。
以前も話しましたが、うちの会社では、社内書類が適正に作成されているかについて、年に一回、社内審査が行われます。書類の整備は管理職の仕事ですし、社内審査の日程なんて以前から決まっています。にもかかわらず、課長が放置していたのは知っていましたが、まさかこのタイミングでAさんに振ってくるとは!!!
ブッチィ~ン!!!
私の中で、何かが切れました。まさにこれが「堪忍袋の緒が切れる」と言う事かと実感。
事務所を出ようとした私はクルリと振り返り、ツカツカと課長のもとへ行き、
私の案件が1週間の勝負であり、Aさんのサポートが必要な事を話し(※本来、管理職は把握していて当然の事)、最後に
「管理職なんだから、部署全体を考えて下さい!!!」
と一喝!
たじろぐ課長。唖然とするAさん。シーンと静まり返る部署内。
そんなのお構いなしに、私は「では行ってきます」と外の仕事に出かけました。
見えないところの何かが変わる
私の一喝により、結局、書類整備は課長がやっていました(笑)
まぁもともと、彼の仕事でしたからね。
そして私はAさんのサポートのおかげもあり、何とか山場(の1つ)を無事に超えます。
そして、部署内の空気は基本的には変わりませんが、水面下では微妙にパワーバランスに変化が生まれました。
課長は私に対して遠慮がちになり、自分の身を守るためか、私に対して壁をつくるようになりました。「ジオジオはイザとなったら噛みついてくる怖いヤツ」と認識してくれたようです(笑)
忙しい時にイチイチ構ってられませんので、私にとっては好都合。
そしてアルバイトさんは、課長から振られた仕事の合間を見つけ「何かあったら手伝いますよ」と私に言ってくれるようになりました。
「半沢直樹」のヒットでも分かりましたが、「悪い上司に敢然と立ち向かうキャラクター」と言うのは、万人受けするのでしょうね。そこまでではないにせよ、当時のアルバイトさん達は「この人は信用できる人かな?」と思ってくれたのかも知れません。
※写真はあくまで私の脳内イメージです(笑)
暗黒時代はまだまだつづく
しかし、この時点は「暗黒の一年間」の序章に過ぎません。
やはり管理職がしっかりしていない組織で仕事量が増加すると「職場の無法地帯化」を生み出します。
たった1人の勝手な行動が、組織全体を闇に落とします。
常々思うのですが、会社と言うものは社員にとっては「生活の糧を得るための場」であり、公共の場所ですよね。
しかし会社では「個人的な欲求を会社で満たそうとする人」が一定数、存在することも事実です。その行為がエスカレートしてモンスター化した社員が、この後に登場します。私の長く苦しい暗黒時代の本当の闇が、ジワジワと近づいてくることを、当時の私は知る由もありませんでした・・・・。
スミマセン、またまた「つづく」です。
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